百箇日法要 | 100 days

早いもので100日が経った。
いまだに父がいないなんて実感はないし、もともとリビングに集まる習慣のない我が家では母とリビングで団欒していたら父が部屋から降りてきそうだし、作業場から戻ってくるんじゃないかと思ってしまう。

実家では百合が絶えず綺麗にさいている。

かわいいお盆の飾りを購入していた母。
母やこういう小物が大好き。

100日法要

朝から知り合いのお坊さんに来ていただき、百箇日と初盆のお経をあげてもらった。
今回も家族でこじんまり行ったので、母親と兄夫婦、父の兄夫婦のみで執り行った。
もう100日も経つんだなぁという話をしていた。最初に兄が夏まではもつかなぁと言っていた時の夏。
余命を言い渡された時は夏が来るのが怖かった。その頃自分はどうしているんだろう。父はその場にいるのだろうかなんて考えながら、それでも目の前で歩いて笑っている父親がもう夏にはいないのかもしれないなどと予想もできなかった。

お経を聞いている間に涙がぽろぽろとこぼれてきた。49日の時は涙がおさまらなくなって食事ができないほどだった。
今回そこまでではなかったものの涙はやっぱり溢れてきた。
お骨は目の前にあるのに、ついついその隣にある父の遺影を見ながら父親に話しかけてしまう。

お供え

お供えは今回は柿山のおかきを買ってきた。
いつも聞いているOver the SunというTBSのラジオで、パーソナリティのジェーン・スーさんと堀井美香さんがよく柿山のおかきを食べていた。
関西人の私には馴染みがなく、赤坂が本店らしい。
私も義姉も兄もいつもこのラジオを聞いていたので今回の帰省にあたって柿山のおかきを買うことに決めた。
近くだと東京駅の大丸で販売していたので、いくつか購入した。義姉に見せたら喜んでいた。
義姉もPodCastをやっているので今度柿山のおかきを食べながら収録してくれと頼んでおいた。

母親と話した

百箇日の前日は色々と用事があったのですませた。でかけている間に母親がバタバタしていたようだった。
家で何かトラブルがあったようで泣いていたらしい。
とにかくネガティブな母は父親の百箇日をちゃんとやらず、お盆と一緒に行ったせいで父が怒っているんだと思ったらしい。
私がそんなことを気にするような人間じゃないし、そもそも本人がお盆とか百箇日とか気にする人じゃないからいつかすらわかってないと言ったら、本当に私は父と考え方や言動がそっくりだと言ってまた泣いていた。
私が帰省するとその節々で父親と重なって見えることが多く、父を思い出して涙がでてくるらしい。
この帰省している間の数日間、結構母親と予定が合わずほぼ夜しか会うことがなかったので一緒にあまりいられなくてごめんねと言ったら一緒にいられた数日間だけで嬉しかったよと言っていた。

今回は母親を残して東京に帰るのがいつも以上に辛かった。
それが辛くて泣いた。

人生で初めての一人暮らしをしている母親は今までにない忙しい日々を過ごしているらしい。

今回は父親の話も少しした。49日は思い出して泣いてしまうからあまり話さなかった。
故人の話をすると天国で故人の周りに花が降るという。きっと今も父親は花まみれになっているだろうな。
初盆でそろそろ夢で会えないかな。

都内某会社広報。TRAVEL, LIFESTYLE, CAFE, COFFEE, FOOD, BAR 18カ国、特に好きなのは北米:カナダ、ニューヨーク、東南アジア全般。 2022年、コロナ明け初の旅行はタイ サムイ島とバンコク。 Instagram @00yukilife

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。