月命日

約1ヶ月が経ち、四十九日に帰るため、東京の自宅で喪に服す。
人によって誰かに伝えて共感してもらうことによって寄りかかって悲しみを和らげたいタイプの人と、言葉にすることえより辛くなってしまうタイプの人間がいて。
私は前者で、母は後者だった。だから親友たちとのグループでも亡くなったことを言えずにいる。
ちょくちょく電話をするがパニックになることはなくとも今も話しながらよく泣いている。先日は義理の姉の前で号泣していたそう。
きっと自分がずっとそばにいたもんだからこうしたらよかった、やあのときこうしていたらという後悔が母の中にはあるのだろうと思う。
実際にそういうことを葬式の日に言っていた。
私からすると父の性格上母親が何を言ったところできっと聞きやしないから彼女のが自分を責める必要はないのだけれど、きっと自分でもこうしていればって思ってしまうのだろうなと思った。

いつも聞いているSpotifyのOver the Sunというラジオ。ジェーン・スーさんと堀井美香さんの織りなす等身大のトーク番組。
ここでちょうど亡くなった方に対してのお話しをされていた。(5月27日配信分)
そこで、亡くなった人の話をすると天国でその人の周りに花が咲くと言う話をされていた。
なんて素敵な言葉なんだろうと思った。今はまだ恋しくて寂しくて涙しているけど、これだけ想っているのだからきっと今父の周りではお花がたくさん咲いているのだろうなと思った。
悲しい、恋しいのネガティブな気持ちから、いいんだ。もっと恋しくなってしまってもいいんだという気持ちになった。

その人を恋しいと思う気持ちを今は無理に我慢したり、乗り越えようとする必要なんてなくて、ただ愛しているその気持ちに正直になればいいと私は思う。
そんな想いを何も言わずに受け止めてくれる友人には感謝しかないし、たくさん甘えさせてもらって寄り掛からせてもらって本当にありがたいと思う。

同じように大事な人を亡くした人がいたら、感情をコントロールしようなんて思わなくていいんだよと言いたい。

葬式の翌日に父が夢に出てきてからその後はまだ1回も会えていない。
夢なんて自分の中で作り上げたものかもしれないけれど、この夢に私も母も救われた。
私の夢にでてくることに母は羨ましい気持ちと嬉しい気持ちとあったそうだった。
今も毎晩ずっと出てきてくれることを待っている。

都内某会社広報。TRAVEL, LIFESTYLE, CAFE, COFFEE, FOOD, BAR 18カ国、特に好きなのは北米:カナダ、ニューヨーク、東南アジア全般。 2022年、コロナ明け初の旅行はタイ サムイ島とバンコク。 Instagram @00yukilife

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。