気持ちの整理とは
東京に戻って2週間が過ぎた。
最愛の父が旅立った。
1月に末期癌の宣告を受けてから3ヶ月と5日の短い期間での闘病生活だった。
兄は病気が発覚してから義姉と共に2日に一度病院に出向き、面会もできないのでガラスドア越しに電話したり、洗濯物を届けに行ったり。
母は仕事があったので家族全員での面会の際に一緒に来て、退院してからは仕事に...
東京にいると思っていた通り日々の生活に追われて考える暇もないくらいだがそれでも週に1度から2度急に涙がこみあげてきて堰を切ったように号泣して過呼吸になりそうなくらい泣く日がある。
落ち着いてから友人に電話してただただ聞いてもらったり、とにかく週末は予定を入れてあまり一人にならないようにした。
心配してくれる友人がいて本当にありがたいと思った。
父が入院していた1ヶ月間は寂しくならないように2週間分の短いメッセージを書いたノートを父に渡していた。
父は覚えているかわからないけれど、小学生の頃父と交換日記をしていたことがあった。
ちゃんとノート1冊分ずっと父とやりとりしていた。当時父は仕事で帰ってくることが遅く、コミュニケーションが欲しかった私が毎日父と言葉を交わせて嬉しかったのを覚えている。
今回のノートもしんどい時もあったであろうに、ちゃんと退院までメッセージが書かれていた。
退院の日には私にきて欲しいと言ってくれた父の退院日にはちゃんと休みを取って家族全員で迎えに行って一緒に帰った。
次の日には一緒に散歩も行った。
鎮静に入ってからは起きているときは手を繋いで抱きついていた。
母はいつも私は父親にそっくりだと言っていた。二人は通じ合っているといっていることも多かった。
帰っても兄とはよく話すが私とは特に会話をすることもなかったので兄を羨ましく思っていることもあった。
もっと甘えたいと思っていたのかもしれない。だから父が車で東京に帰る時に新幹線乗り場まで送ってくれる時間は好きだった。
思い返したら怒られた記憶もなく、ひたすら私に甘い人だった。
毎日遺影の父と話している。
今もずっと恋しくて仕方ない。
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